HOME > 栄養だより

栄養だより

 7月半ばを過ぎると学校が夏休みに入り、孫と一緒に連休を楽しむ方も多くなるのではないでしょうか。「孫と旅行に行ったり外食したりする機会が増えると食生活がうまくいかないんだよね」という言葉を患者さんからよく聞かれます。確かに連休中に普段の生活スタイルを維持するのはなかなか難しく、食べ過ぎ、運動不足に陥る危険性は高いと言えるでしょう。でも日々の努力をほんの数日で無駄にしてしまうことはぜひとも避けたいところです。

 ヴァージニア工科大学の研究で、わずか5日間高脂肪の食事が続いただけで筋肉が糖や脂肪酸をエネルギー源に変える身体のメカニズムに異変が生じることがわかりました。そのまま必要以上の脂肪を摂り続けると、やがてインスリンの働きが悪くなり、体重増や高血糖をもたらすことになります。一時期に増えてしまった体重を1年の別の時期に減らすことは難しいとも言われるため何とか体重増は防ぎたいものですが、食べ過ぎによる害をある程度打ち消すことができる秘策がただ一つあります。それは「ウォーキングなどの運動」です。英国で行われた研究で、通常よりカロリーの多い食事を1週間続け、片方のグループは運動なし、もう片方は1日45分の活発なウォーキングをしてもらいました。その結果、前者は過剰なエネルギーが中性脂肪となって血中に過剰にたまりましたが、後者はエネルギー代謝が狂うことなく体重も血糖値もコントロールされていたそうです。このことから、食べ過ぎ、体重増が懸念される次期にこそ普段以上に身体を動かすことが必要と言えます。「孫のせいで運動できない」という口実に逃げず、連休中でも計画的に運動の時間を捻出したいものです。

 

前へ
このページの先頭へ