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栄養だより

血液にはほぼ一定量のナトリウムが含まれており、塩分を多く摂ると、身体がナトリウム濃度を正常に戻すよう指示を出し喉が渇きます。水分を摂れば塩分濃度は薄まりますが、その分血液量が増えて血管に強い圧力がかかり心臓に負担がかかります。これが高血圧です。高血圧は動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの原因となるため、塩分の摂りすぎがないよう1日の上限量の目安を6g未満と高血圧学会では定めています。実際、日本人の1日あたりの平均塩分摂取量は10g前後と言われており、6g未満という目標値に近づけるには、今一度減塩の意識を持つ必要があると言えます。
私達が普段食べている和食はヘルシーなイメージがありますが、塩分の高めな料理が多い特徴があります。ファーストフードや加工食品の利用も増え、さらにその摂取量は多くなりがちです。調理過程で使用する塩以外の、加工食品から摂る塩分量が実は侮れず、例えばソーセージ1本で約0.5g、市販弁当などにさりげなく入っているたくあん2切れで1g弱、と意外に多く含まれています。魚の干物に漬け物、味噌汁、箸休めにたくあん、と集まれば、たった1食で1日の上限量に達してしまう計算になる訳です。だからと言って料理の全てを薄味にするのは現実的ではなく、意識すべきは1点集中です。メイン料理はしっかり味付けをし、それ以外の塩分量をうまく調整することです。例えばメインのすき焼きがあれば、野菜料理は漬け物ではなくシンプルなサラダに、こってりした煮物の副菜ではなく冷や奴にするなど、ご飯のおかずになりにくいサイドメニューを揃えれば自然と減塩に繋がります。市販品を利用する際にも同様の視点が大切です。市販惣菜のパックの裏側には通常ナトリウム量が記載されていますが、
 ナトリウム量(mg) × 2.54 ÷ 1,000 = 食塩相当量(g)
という計算式に当てはめれば簡単に塩分量が把握出来ますので、1日の塩分コントロールに役立ててみてはいかがでしょうか。

 

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